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成人してからアスペルガー症候群と診断された娘。 全般的発達障碍+重度知的障碍の二男。 子ども達との生活は、山あり谷あり。 今日という日をしっかり生きて、明日に繋がるように 祈り続けたい・・・
2024/04月
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前記事に、今を生きる…と綴りましたが、

今を生きている二男に対して、

娘の場合は、過去に縛られて、

今を生きることが難しくなっているように思えます。



中学、高校と、陰湿ないじめにあい、

それでも、何とか頑張って、卒業はしたものの、

その頃に言われた同級生の言葉が、いまだに蘇って

頭から離れないのです。



嫌な思い出ばかりだった九州から、

東京に転居して、10年間暮らしました。


その間に、辛い過去の思い出が薄れて行くといいなと

思っておりましたが、

なかなかそうはいかず…



昨年3月に 再び、九州に戻った為、

ますます 嫌な体験が忘れられなくなって


街に出かけても、電車やバスに乗っても、


自分をいじめた同級生に出くわすのではないかと

不安になるようです。




多感な時期に いじめにあって、

受けた心の傷は、あまりにも大きく


人への不信感を生じて…


たとえ、家族や親子であっても、

全信頼を寄せる事が 難しい現状です。





相手に反論されると、

自分は 嫌われているのだと思い込み、

ものすごく落ち込んだり…


異なる意見を 家族が提案したりすると、

敵意をむき出しにして怒り、攻撃したり…。



落ち込む場合は、なんとか対処できるのですが、

攻撃性が出ている場合は、簡単には対処できず、

ただただ、娘の気持ちが治まるのを待つしかないので

とても疲れます。



ほとんどの場合、この時に 暴言が始まり、興奮して 

家を飛びだそうとするので、苦労するのですが…。



なんとか、薬を飲ませて、横になるように勧めて、

時間の経過と共に、娘の気持ちが落ち着くのを待ち続けます。




しばらくして、冷静さを取り戻した娘は、

先ほどまでの暴言はなかったかのように、ケロっとして、


「 さっきは、ごめんね。」

と、謝ります。



その変貌ぶりに、いつも呆れてしまうのですが…

後で尋ねてみると、自分の暴言は、はっきりと覚えていない様子…。



さんざん、私たちに暴言を吐いた事など、消えてしまうようなのです。



これでは、反省の余地もなく…


私たちだけが、毎回、いたたまれない気持ちを

抑えていかなければならないのです。




また、毎日のように

「 あの時、こう言われた。」

と、過ぎ去った事を思い出しては、突然に 話し始めます。



「 えっ? それ、いつの話? 」



毎回、娘に尋ねるのですが、

15年以上も前の事を、

まるで、昨日の事のように 話すのです。


過去の体験を思い出しては、次第に落ち込んで行き、涙ぐんだり…。



私たちにとっては、過ぎ去った遠い過去の話…

とっくに、解決している出来事なのに…


娘の記憶には、同級生や親戚や家族に言われた言葉だけが

鮮明に残っていて…


こんなにひどい事を言われたと、口にしては嘆くのです。



不思議なのは、言われた言葉は 一字一句覚えているのに、

その前後のやりとりは、全く覚えていない事です。



なぜ、そう言われたのか、

それなりの理由があり、

言葉のやりとりがあったはずなのに…


どのようなやりとりがあったのかは、

ほとんど覚えていないのです。



自分に対して 言われた言葉だけが、忘れられず、

頭の中で、何度も何度も繰り返され…


娘を苦しめているようなのです。




何を言われたかより、

なぜ 言われたのか を知る事の方が

問題が解決すると思うのですが、


相手に言われた言葉だけを気にして、

なぜ そう言われたのかは 気にしない…


その理由を探ろうとしないのです。




その事を 娘に告げると、


「 面倒くさい! 」 「 わかんない! 」  「 嫌だ! 」

と、怒るのです。



自分の言った言葉や行動を振り返ってみて

事の成り行きが 認識できれば、

同じミスを繰り返す事も減っていくのではないか…


過去の辛い体験も生かされて、

良い方向へと進展するのではないか…


自分の事を、前向きに対処できるようになれば、

過去に苦しむ事も減って、


少しは、楽になるのではないかと思えてなりません。





けれども…



心理士の検査では、


知的能力の低下、

学生時代の様々な体験による他者への不信や妄想、

家族のみで支えるには困難な衝動や、破壊的な行為が加わっているので、


カウンセリングにおいて、過去の辛い体験を見つめ直す事は、

妄想的な思考を促進しやすく、危険なのではないか…



むしろ、

日常生活において、家族や家族以外の方と、

信頼できる関係を 少しずつ構築していき、


時折つまづく事があっても、

それを乗り越える力を身につけていく時間を増やしていく事で、


過去に向きがちな思考の時間を 物理的に減らしていけるのではないか…



との、結果でしたので、

やはり、娘自身が 嫌がるような過去を見つめ直す事は、

しないほうが良いのでしょう。



いつまでも、過去に生きている娘を思うと、

今を生きることの難しさを感じます。




今を生きる…

言葉では 簡単に言えますが、娘にとっては、

とても 困難なことのようです。





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二男は、3歳の時に、全般的発達障碍+精神遅滞と診断されました。

重度知的障碍の判定を受け、現在は、障碍福祉サービス多機能型事業所に
通所しています。


会話は、三語文程度…

語彙が少ないため、自分の気持ちを 上手く他者に伝える事が出来ないので、
歯がゆい思いをしたり、悔しい思いをしたりする事が多いから、

周囲の者が、二男の気持ちを代弁していくと良い…
そうする事で、語彙が増えていく…

と、つい最近になって、判定員の方に教えて頂きました。

「 痛かったね〜 」
「 嬉しいね〜 」
「 悔しかったね〜 」

など、感情表現を代弁する事で、気持ちを伝える言葉を
増やしていけたらいいなと思います。


特技は、細かい手先の作業です。

手織りや刺繍、刺し子など…
とても綺麗に、几帳面に仕上げます。


視覚優位で、方向感覚にも優れていて、
一度通った道は 良く覚えているので、道に迷う事もありません。


家の中の荷物も、どこに何が置いてあるか 全て把握しているので、
置き場所を変えても、家族の誰よりも早く気付きます。


幼少時から、学習能力が高い…と言われ、一度学ぶと
どんどん身につけて、忘れないようです。



そんな二男の一番の長所は、人に優しいところです。

家族の気持ちを思いやり、さりげなく寄り添い、
いつも、家族のために動いてくれています。

二男の優しさや純粋な気持ちに、いつの間にか
家族は 癒され、救われています。

そのことは、家族にとって、己の心の貧しさを思い知らされる事にも
なるのですが…。




以前から、二男の周りでは、不思議な事が よくおこりました。

どう考えてみても、奇跡としか思えないような体験を
これまで 何度もしてきました。


二男に関わる人たち( 家族も含めて )が、変化していく事…

困難な問題が、嘘のように解決していく事…

先が見えず、真っ暗だった道に、突然 光が射したり…

もう無理だと、限界を感じた時に、全く 想像もつかなかった道が開けたり…


神様に守られているとしか思えないような 不思議な出来事が
たくさん ありました。

全てを委ね、全てを受け入れる…

その度に、二男の願いは 叶えられて、ここまでやって来れました。

本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。



障碍は重くても、二男の歩んできた道を思うと、
この先の未来も、心配はいらないのだと思えます。


ただ、毎日を 精一杯生きる…

二男のように、しっかりと今を生きる…

それで良いのだと。



今を生きること…

それが、生きる力になっていくのだと思います。





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日常の娘との何気ない会話が、
全く異なる方向に逸れてしまう事が よくあります。

笑って話をしていても、いつの間にか、
別の話に展開し、気が付けば、言った 言わないのバトルになっている事も…。

楽しいはずの会話が、とんでもない結末になってしまうのは、
娘の思い込みと、想像力の所以です。



先日の事…
主人が病院に行き、その検査結果を聞いた娘は、
数値が下がっているのが気になり始め、
ダイエットのために買ったエアロバイクをするようにと、
主人に話していました。

ところが…
主人は、聞いているのかいないのか
ウンともスンとも言わず…
黙って、テレビを見ているだけで、知らん顔…

段々と、娘のイライラが始まりました。
「 せっかく買ったのに…」
「 全然やらない!」
「 もう、頭に来た!」

私は、そばで聞いていましたが、主人が何も答えないので…


「 そんなに パパの病気を心配しなくても…
パパは、ドクターから話を聞いて、薬も貰って来たんだから
必要なら、自分で ちゃんと運動するんじゃないの?」

「 パパの事で、心配して 言うことを聞かないからと腹を立てると
イライラして、具合が悪くなっちゃうから
あんまり怒らないほうがいいよ。

言いたい事だけ伝えたら、後は、パパに任せておけばいいんじゃない?
どうしても 心配なら、お祈りしてあげればいいんじゃない?」

と、娘に話したのでしたが…

すると、

「 あの時、パパは こう言ったんだよ!」

「 はっ? 」

「 お母さん、どうして怒らないの?
パパは、あんなに酷い事を言ったんだよ!」


娘は、10年以上前の話を 突然もちだして…
その事に腹を立て、怒り始めました。

当の主人は、私と娘の言い合いにも、全く無関心で、
テレビを見ています。

私は、あまりの無関心さに呆れながら、娘との会話を続けていました。

「 どうして、突然 話題を変えるの?
それに、その話は もう済んだ事だし…
10年以上も前の話を、わざわざ言わなくてもいいんじゃない?
そんな事は、もう忘れているし…」

「 忘れてなんかいないよ! 忘れられないよ!」

「 どうして 話題を変えるの?
さっきの話と全く関係無いでしょ?」

「 高校の時も、同級生に、『一生こうだよ!』と、言われたよ。」

「 えっ? 何の事?」

娘は、同級生との会話の途中で、突然に話を変えて、
盛り上がっている話の流れを止めたのを指摘されていたようです。

「 それは、突然に話題を変えたからだよ。
話を変える時は、話変わるけど…とか言えばいいんだよ。」

「 ええ〜っ! わかんな〜い!」

「 わかんな〜いじゃなくて、会話のマナーなんだから、
覚えれば いいんだよ。 みんな、子どもの頃から学んで来て
出来るようになるのだけど、あなたは、それを経験していないから
マナーを知らないだけなんだから。マナーを学べばいいんだよ。」

娘は、ブツブツ言っていましたが…
昔買ったマナーの本を探し出して 目を通したり、ネットで調べたりしていました。

ひとしきり時間が経ち、私は、iPadを見ていたのでしたが…

突然、娘は、私に向かって

「 今、私に、『 死んでしまえ!』と、言ったでしょ?」
「 お母さんが、私に、『死ね! 』と、言った!」

と、言い出しました。


「 はっ??」
「 何も言ってないよ。黙って、iPadを見ていただけだよ。」

「いや、言った! 聞こえたもん!」

「 言ってないよ!」



  「 どうせ、私の事をバカだと思っているんでしょ?」
「 一生、治らないと思っているんでしょ?」


一度こうなると、娘の感情は、一気にヒートアップしてしまいます。

それからは、「 言った!」「 言ってない!」のバトルになって…

ついには、「 家を出て行くよ!」に なってしまうのです。

言ってもいない事を、言った! と言われ、私も、段々と冷静さを失って行き、
口論になってしまいます。

すると、娘は、

「 お母さんに怒られた。」とか、「 お母さんが、私をいじめる!」とか言い出して、
「 お兄ちゃんや、弟ばっかり可愛がって、私には冷たくする!」

と、話が違う展開になっていくのです。


何気ない会話が、急展開に バトルへと変貌して行く…

もう、何年 同じことを繰り返していることか…


どこにも、ぶつけることの出来ない いたたまれない気持ちを

ただひたすら、祈ることで、心を沈めている毎日です。

どうか、今日も、穏やかな一日で ありますように…



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あけましておめでとうございます。


昨年の8月から始めたばかりの拙いブログですが…

お陰様で、たくさんの方々に お越しいただいて、

温かいお言葉や、メッセージを頂戴し…

元気を頂いて、新年を迎えることができました。


皆様、本当にありがとうございました。

感謝致します。



このブログは、子育て記録「 空を見上げて…☆ 」ここクリック

別ブログとして、立ち上げたものです。


重度知的障碍の二男と、成人してからアスペルガー症候群だと

診断された娘との日常は、思いのほか、苦しいことが多く…

別の形で 表現したいと思うようになり、書き始めました。



どちらも 大変 拙いブログですが…

これからも、続けて 書いて行きたいと思いますので、

どうぞ よろしくお願い致します。



今年も、皆様にとりまして

素敵な一年でありますように…

お祈りいたします。




                      a k a r i 

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娘との添い寝が始まったのは、いつの頃だったでしょうか…。


ひとりでは、恐くて眠れない…

昔のことが よみがえって来て、眠れない…

お母さんと、一緒に寝たい…


そう言って、私が寝ているダブルベッドに 潜り込んで来たのが
最初でした。

それ以来、 7、8年、つい最近まで、ダブルベッドに一緒に寝ておりました。



娘は、身体が大きいので、隣に寝ると、ベッドの半分以上を占領し、
私は、仰向けになるスペースが無くて、仕方なく、いつも、横向きで…
寝返りもうてず、腰や肩を痛くしながら、寝ている毎日でした。


寝る時くらいは、ゆっくりと 手足を伸ばして、
身体をリラックスさせて眠りたい…と、長年、思い続けておりました。


いつになったら、添い寝から 解放されるのだろう…
ずっとこのまま、永久に続くのではないかと、危惧しておりました。



添い寝をしていても、娘が不安定になり、興奮すると、
隣で寝ている私を蹴飛ばしたり、
大きなぬいぐるみで、私の身体を何度も打ちつけたり…


私が、ダメージを受けるような暴力には至りませんでしたが、
毎日、殺されるかもしれないと、恐怖を感じながらの添い寝でした。



何より、睡眠の邪魔をされるのが 苦痛でした。
私が、やっと、ベッドで眠れると 横になっても、
御構い無しに 話をし、延々と止まらないのです。


眠っている私を、起こしてまで 話をするので、私は、万年 睡眠不足。
本当に辛い期間でした。


主人は、マイペースで、リビングで ひとりで寝ているので、
私と娘のバトルが繰り返されていても、全く気付かず …

あまりにひどい娘の暴言や暴力に、私が逃げ出さない限り、
気付くことは、ありませんでした。



添い寝が辛くて、主治医に相談しても、
そんなことくらい当たり前だと、添い寝を肯定する発言をするので、
私は、誰にも、この辛さが分かってもらえず、とても苦しい毎日でした。



たまりかねて、主人に、
「 夜、寝られない…。」と、言うと…

「 寝れば いいじゃん! 」

「 ・・・・!! 」

もう、最悪でした。
寝られないから、困っているのに…! 

無神経な主人の返答に、余計に ストレスが溜まってしまうのでした。



毎日、娘とのバトルを深夜に繰り返し…
暴言、暴力を受けながら、家を出て行こうとする娘を
力づくで 引き止めて…

私は、精神的にも、体力的にも限界になっていたのでした。




けれども…

そんな生活も、3月に 引越しをしてから、少しずつですが、変化してきました。

ベッドは 全て処分して、現在は、家族並んで、布団を敷いて…
同じ部屋で寝るようにしたからです。


娘は、私の隣で寝ているのですが、
それでも、毎日のように 私の布団に入ってきます。


さすがに、私も、それはやめて欲しいと伝えるのですが、
勝手に、入ってきて、寝てしまいます。


おとなしく寝てくれる時は 良いのですが、
眠れないからと、話始めると、延々続き、止まらない為、
家族みんなが 眠れなくなってしまいます。

主人は、そんな中でも、ただひとり、平然と寝ていますが…。



二男は、娘の一番の理解者で、娘のわがままな行動にも、
嫌がらず、付き合っています。


そこまで 付き合わなくても良いよと、言いたくなるほど
娘に 寄り添っています。


重度の障碍があっても、人として、本当に優しく、
娘を 受け入れている姿に、心打たれます。



私も、二男のように、娘に寄り添わなければいけないと思うのですが、
私の気持ちを 逆なでする暴言を繰り返す娘に、
やり切れない思いばかりが生じて、なかなか 上手く寄り添えずにいます。



興奮してくると、突然に、暴言が始まり…
自傷や、他傷の恐れもある娘なので、
家の中の刃物類は、全て、娘の知らない場所に隠しています。 


これも、7、8年くらいになりますが、
食事の度に、包丁を出したり 隠したりするのも
娘に 気付かれないようにと、気をつかって大変です。


ですが、もしものことを思うと、やはり、
ちゃんとしなければいけないと、実行しています。




寄り添っても、寄り添っても…
暴言を繰り返す娘に、私は、やり切れない気持ちばかりが募り、
そんな自分に幻滅し、自己嫌悪に陥る毎日です。



どうか、娘にとって、良き母親になれますように…

娘の心が、平安でいられますように…


祈り続けたいと思います。






ご訪問 ありがとうございました。
拙いブログですのに、いつも 応援ありがとうございます。
お陰様で、元気を頂いて 頑張る事が出来ました。
今後とも、どうぞ よろしくお願い致します。
皆様、良いお年をお迎え下さいませ。 にほんブログ村 子育てブログ 2人以上障がい児育児へ
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娘の唯一の趣味は、絵を描く事です。
いつも、家で過ごしている時は、絵を描いています。

弟の写真や、好きな画像を見て、水彩やアクリル絵の具で
ものの5分くらいで、スケッチブックや、キャンバスボードに
さらさらっと 人物画を描いてしまいます。

一日に、何枚も集中して描くのですが、
描くたびに、私に 絵を見て欲しいと 言って…私を呼び止めます。

たとえ 私が 何をしていようとも、 お構いなしに 声をかけ…
( これについては、アスペルガーの特徴が よく出ています )

キッチンで、調理中であろうと…
iPadで、調べ物をしていようと…
テレビを集中して、見ている最中であろうと…
家事をしていようと…
トイレに入っていようと…

いつでも、何をしていても、私の都合など 全くお構いなしに、
「 ねぇ、ねぇ! 絵を見て〜!! 」

「 今、これをしているから 後で ゆっくり見せてね… 」と、説明しても、
1、2分経つと、 「 絵を見て〜!! 」
まだ、私は、自分の仕事を終えていないのに、娘は、待てないようなのです。

以前は、娘が描いた絵の置いてある場所まで、私に見に来るように
促していましたが、
「 今、忙しくて 見られないよ。」と、私が告げた事で、
最近は、描いた絵を 私のところまで持ってきて、「 見て〜!」と、
言うようになりました。

相変わらず、娘のペースで、いきなりの 「 見て〜! 」なので…
返答する私も、何かをしながらになってしまい…

つい、口にした私の何気ない言葉で、
それまでの平和な家庭が、一変してしまう状況になってしまうのです。


* * *  ある日の会話です。

娘          「 お母さん、絵を見て〜! 」

あかり    調理をしながら、絵をチラッと見て…
             「 …少し 目と鼻のバランスがおかしいよね…。」

娘         「 あ〜っ! 私の絵を また ダメだと言った〜!」
             「 才能が無いんだ〜。」

あかり  「 ・・・。」


毎回、こんな形で、娘との すったもんだが 始まります。


娘は、自分の描いた絵を 私に見せて、アドバイスをして欲しいと 毎回 言うので…
いつも、私は、娘の絵を見て、感じたことを 素直に口に出すようにしています。
もちろん、あとあとの大事に発展しないように、注意して 言葉を選ぶのですが…。


あかり  「 ダメだなんて、言ってないよ。」   
             「 ここをこうしたら もっと良くなるよと、提案しているだけだよ。」

娘         「 また、お母さんに いろいろ言われた〜。」
             「 また、お母さんが、私の絵は ダメだと言った〜。」

あかり  「 絵を見て欲しいと言われたから、パッと見て、思った事を言っただけ…。
                  ダメだなんて、一言も言ってないよ!」

娘          「 やっぱり、私は、ダメなんだ…才能もないし…仕事も出来ないし…。」



娘は、いつも、こんなかたちで、どんどん 自分を責めて…
急速に、変貌して行くのです。

アドバイスをしてくれと言うので、ここをこうしたら?と答えると…

「 あ〜!! また ダメと言われた〜〜! 」  に、なってしまうのです。


私の言葉で、どんどん具合が悪くなっていく娘を目の当たりにして、
こんな事の繰り返しに、私も、嫌気がさし…

「 見て欲しいと言われたから、絵を見て 感じた事を伝えているだけなのに…
     私の言葉で、傷ついたり、落ち込んだりするのだったら、私に どう思うかと
    聞かないほうが いいんじゃない? 
     私は、ただ、感想を言っただけだから、そんなに気にしないで欲しい。
    気にするのなら、私に 絵を見せないほうが良いかも…。」

と、たまりかねて 娘に告げると…

  娘      「 え〜っ! そんなぁ〜!
                だって、お母さんに見せると、絵が上手くなるんだもん。」
           
            「 お母さんが いろいろ教えてくれるから、
                上手く描けるようになるんだよ! 」

あかり  「 ・・・!!  」


だったら、私の感想を 素直に聞くか、
気に入らなければ、聞き流せば良いと思うのです。

アドバイスをしてくれと言うので、その通りにすると、
怒って どんどん具合が悪くなるし、
具合が悪くなるのなら、感想を聞かなきゃいい…と言うと、
それは嫌だと言う…

娘の言動の矛盾に、私のほうが、いつも 振り回されてしまいます。
もっと、私が、娘の気持ちに添った、 娘が喜ぶような 気の利いた言葉を
発すれば良いのでしょうか…。

アドバイス…  娘の絵が もっと良くなるようにと、良かれと思って言った結果が、
裏目に出てしまうのです。

じゃあ… たとえ、変だと思っても、「 すごく上手!! 」と、
心にもない事を言って、褒めまくるほうが良いのか…
いつも、葛藤するのですが…。

私の言い方にもよるのでしょうが…
娘との会話は、言葉を選んでしないと、
後でとんでもない方向に進む…と実感しています。



そして…その後は…



娘        「 どうせ、私の事が気に入らないんでしょ? 」
            「 私の事が、ウザイんでしょ? 」
            「 私がいると、迷惑なんでしょ? 」
            「 だったら、出て行くよ!! 」

あかり 「 ・・・!? 」


娘は、私が 無言であっても、どんどん勝手に、想像して…
ついには、家を出て行く! と言って、玄関を飛び出そうとするのです。

その娘を、力づくで 引き戻し…
毎回、やっとの事で クタクタになりながら、何とか とどめています。


これまでにも、些細なことで、怒って…
深夜に家を出て行く事が、頻繁にありました。

着の身着のまま、興奮して出て行くので…
真冬の深夜、コートも着ずに パジャマのまま 出て行ったり、
雨の中、傘もささずに、裸足で出て行ったり、

財布や薬や、 携帯電話も持たずに、家を出て行ってしまうのです。

私の隙を見て 出て行くので、気づいたらいない…と言うことが多くて、
本当に大変でした。


主人と私で 二男を連れて、娘のコートと、靴や傘、財布に薬、携帯電話など
すぐに必要な物を持って、真冬の深夜に、あちこち 歩いて探し回り…
娘の行きそうな場所に行ってみたり…

何時間も、手がかりの無い捜索に 不安な気持ちを募らせながら…
ただただ、娘の無事を祈りながら…
親として、何も出来ない情けなさを実感しながら…

寒さは、本当に身に沁みました。

捜索願を出した事も、
警察や、病院や、教会にも、何度も お世話になりました。

お陰様で、娘は いつも守られて…
いろいろな方に 助けて頂いて…
無事に、家に帰る事が 出来ているのですが…。

もう、二度と、あんな思いは したくない。
お願いだから、家を出て行かないで。

家を出て行く!と、言い張る娘と、これまで、何千回も、
「 もう、言わない。出て行かない。」と、約束しているのですが、

相変わらず、約束は守れずに、毎日のように、すったもんだは 続いています。


すったもんだがなければ、家の中は、静かで平和な時間が流れるのですが…
些細なことで、突然に 変貌する娘に、平安な心が保てるようにと、
祈る事が、私の日課になっています。

今日も、穏やかな一日で ありますように…。




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娘は、過去の出来事を、昨日のことのように話します。
中学時代のいじめ…高校時代のいじめ…

10年以上経過しているにもかかわらず、
それが、今現在の事であるかのように、話します。

過去の出来事として、辛い思い出を 割り切る事が出来ずに、
思い出しては、苦しみ、体調を崩していきます。

嫌なことなら、思い出さなければ良いのに…
わざわざ、振り返っては、どんどん 気分を害していくのです。

通常なら、嫌なことには、触れないようにしたり、
たとえ、蘇ってきたとしても、それを忘れようと
他のことをしたりして、そのことを考えないように 努力するのですが…

娘は、それが 出来ない! と、言い張るのです。

アスペルガーだからなのでしょうか…。


思い出しては、当時の感情そのままに
高ぶっては、泣いて…
どんどん、落ち込んでいくのです。


もう、過ぎたことだから…と、いくらなだめても変わりません。
気持ちが入り込んでしまい、どうにもならないのです。



ですが…


全く別の話題を持ちかけると…

「 えぇっ? 」と、びっくりするほど 簡単に話題に乗ってきて…
さっきまでの泣き叫ぶほどの感情は、何処へやら。

それが、娘の大好きな事の話題であれば、
もう、水を得た魚のように 嬉しそうに話し続けるのです。

こちらが 辟易するほど、延々と…
話は、続くのです。


そのあまりの展開に、私の方が戸惑ってしまい…
一体、娘の心の中は、どうなっているのだろうと、
首を傾げる事ばかりです。


アスペルガーの独特な世界については、分かっているつもりでしたが、
こればかりは、私の方が振り回されて 疲れてしまいます。


娘の心の変化に戸惑いながらも、今は 何とか、乗り切っています。
娘が 感情的になっても、一緒になって 私まで 感情的にならないように、
客観的に見守ることができるように…
努力していきたいと思います。




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二男の診断がおりると、すぐに、 地域療育センターへの
親子通園が 始まりました。

医師の診断には、不服な点もありましたが…

現実の二男を目の前にすると、親子関係も 成り立たない為、
子育てが困難な状況になっておりましたし、

突然の二男の変化には、私自身の戸惑いが大きくて、
どう対応して良いものか 全く分かりませんでしたので、

療育センターでの指導に、とても期待を持って、
通園を始めたのでした。



長男は、小学二年生、二男は 3歳、長女は 6歳で 幼稚園の年長でした。

朝、長女を 幼稚園のバスに乗せた後、二男を連れて 駅に出て…
そこから、療育センターの通園バスに乗り込んで、約30分…

気に入らない事があると、大声を出して拒否をする二男と一緒の
通園は、緊張の連続でした。



帰りの時間は、いつも、長女より 1時間ほど 遅くなってしまうので、
幼稚園のバスの到着時間にも 間に合わず…

当時 住んでいた社宅の、同じ幼稚園に 子どもを通園させている友人に
お願いをして、私が帰るまで、長女を預かって貰って おりました。


子どもたちも、仲の良い友達同士でしたが、
長女は、やはり、気を遣って、遠慮していたようでした。

幼稚園でも、同学年の中に 上手く入っていけなかった長女は、
疲れて帰って来ても、家に入れないので、

いつも寂しい思いをしていたようでした。


そんな長女の気持ちも、分かっては おりましたが…
当時の私は、二男にかかわる事で 精一杯で、

長女には、「 ごめんね…。」と、
謝るほか ありませんでした。


子育ては、時間よりも 密度である…と、何かで聞いて、
そうだそうだ…二男にかかわってばかりの自分だけれども、

気持ちは、三人とも同じようにかけているから 大丈夫…と、
自分自身に言い聞かせておりました。


長女自身も、
「 お母さんは、弟のことで、いつも忙しくしているから、
私は、我慢しないといけない…。」
と、思って、我慢していたようでした。



長女の事は、家では、面白い事をして 周りの笑いを誘っているのに、
どうして、外だと 同じように出来ないのだろう…
内弁慶なのかな…

そんなふうに、軽く考えておりました。


その後、長女は、小学校に入学しましたが、
私は、二男との療育センター通園が続いていましたので、

長男と 長女には、家の鍵を持たせて…
相変わらず、忙しい日々を過ごしていたのでした。


「 あの時は、いつも ひとりぼっちで、寂しかった…。」

と、長女は、大人になってから 当時の気持ちを話してくれたのでした。



今 振り返ってみると、当時から、
長女には、少しずつ 問題が生じていたのかもしれません。

二男の事に 精一杯だった私が、気づかなかったのだと思います。
障碍の数値が、境界線だという事もあったのかもしれません。



中学、高校と進むにつれて、段々と 事態が深刻になって行き、
どうしてなのだろう…
なぜだろう…
と、同級生と上手くいかない事を、いつも不思議に思っておりました。

なぜ、いじめの対象になるのか、
それが、障碍のせいであったなんて…
全く、考えてもみませんでした。


子どもの頃から分かっていれば…
もっと早くから、対処していれば…

これほどまでに 長女が 苦しむことは なかったのに…

と、今更ながら 考えてしまいます。


「 子どもの頃は、自分の気持ちを 上手く人に伝えることが出来なかった。
今、やっと、自分の気持ちは こうなんだと、人に話せるようになった。」

「 子どもの頃は、何が起きているのか、さっぱり分からなかった。
どうして、みんなが 自分の事を悪く言うのか…分からなかった。」

これが、現在の、長女の言葉です。
いじめられる理由については、現在でも、
「 よくわからない…。」と、言っています。



アスペルガー故に、相手の気持ちや状況を考えず、
正直に思った事を口に出して言ってしまったり、

一方的に関わり、マイペースで 場の雰囲気も読み取れない為、
相手が困惑していても、延々と話し続けてしまったり…

おそらく、そんな理由から、不思議ちゃん…と呼ばれ、
段々と、いじめの対象になっていったのではないかと想像しています。


高校を卒業してからも、大学のサークル仲間に、いろいろ注意されて…

「 もう、訳が分からない!」

と、混乱し始めて…

入院をして、薬を服用するようになってしまったのでした。



アスペルガーの二次障碍…だと、理解していますが、

医師によっては、精神疾患だと診断する場合もあるので、

最近になって、発達障碍の検査を希望して 受けました。


結果は、今まで通り、アスペルガー症候群でしたが、
ADHDも少しあるとの事…

そして、IQの数値、特に言語理解の数値が、大きく低下しており、
精神機能全般が、7年前のアスペルガー診断当時(22歳)よりも
低下しているとの結果でした。


やはり、薬を大量に服用しているせいではないかと考えています。

薬は、必要だとは思いますが、なるべくなら飲ませたくない…
必要最低限での処方を望んでいるので、

今現在は、少しずつですが、量を減らしていく方向で、
担当医に お願いをしています。



薬がなくても、安定した生活ができるように…
長女に 寄り添って行きたいと思います。







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自己紹介:
子ども三人の母です。
成人してからアスペルガー症候群と診断された娘と、全般的発達障碍+重度知的障碍の二男との暮らしは、山あり谷ありですが、楽しく暮らしています。

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LITALICO(りたりこ)発達ナビのコラムに記事が掲載されています。

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