二男の診断がおりると、すぐに、 地域療育センターへの
親子通園が 始まりました。
医師の診断には、不服な点もありましたが…
現実の二男を目の前にすると、親子関係も 成り立たない為、
子育てが困難な状況になっておりましたし、
突然の二男の変化には、私自身の戸惑いが大きくて、
どう対応して良いものか 全く分かりませんでしたので、
療育センターでの指導に、とても期待を持って、
通園を始めたのでした。
長男は、小学二年生、二男は 3歳、長女は 6歳で 幼稚園の年長でした。
朝、長女を 幼稚園のバスに乗せた後、二男を連れて 駅に出て…
そこから、療育センターの通園バスに乗り込んで、約30分…
気に入らない事があると、大声を出して拒否をする二男と一緒の
通園は、緊張の連続でした。
帰りの時間は、いつも、長女より 1時間ほど 遅くなってしまうので、
幼稚園のバスの到着時間にも 間に合わず…
当時 住んでいた社宅の、同じ幼稚園に 子どもを通園させている友人に
お願いをして、私が帰るまで、長女を預かって貰って おりました。
子どもたちも、仲の良い友達同士でしたが、
長女は、やはり、気を遣って、遠慮していたようでした。
幼稚園でも、同学年の中に 上手く入っていけなかった長女は、
疲れて帰って来ても、家に入れないので、
いつも寂しい思いをしていたようでした。
そんな長女の気持ちも、分かっては おりましたが…
当時の私は、二男にかかわる事で 精一杯で、
長女には、「 ごめんね…。」と、
謝るほか ありませんでした。
子育ては、時間よりも 密度である…と、何かで聞いて、
そうだそうだ…二男にかかわってばかりの自分だけれども、
気持ちは、三人とも同じようにかけているから 大丈夫…と、
自分自身に言い聞かせておりました。
長女自身も、
「 お母さんは、弟のことで、いつも忙しくしているから、
私は、我慢しないといけない…。」
と、思って、我慢していたようでした。
長女の事は、家では、面白い事をして 周りの笑いを誘っているのに、
どうして、外だと 同じように出来ないのだろう…
内弁慶なのかな…
そんなふうに、軽く考えておりました。
その後、長女は、小学校に入学しましたが、
私は、二男との療育センター通園が続いていましたので、
長男と 長女には、家の鍵を持たせて…
相変わらず、忙しい日々を過ごしていたのでした。
「 あの時は、いつも ひとりぼっちで、寂しかった…。」
と、長女は、大人になってから 当時の気持ちを話してくれたのでした。
今 振り返ってみると、当時から、
長女には、少しずつ 問題が生じていたのかもしれません。
二男の事に 精一杯だった私が、気づかなかったのだと思います。
障碍の数値が、境界線だという事もあったのかもしれません。
中学、高校と進むにつれて、段々と 事態が深刻になって行き、
どうしてなのだろう…
なぜだろう…
と、同級生と上手くいかない事を、いつも不思議に思っておりました。
なぜ、いじめの対象になるのか、
それが、障碍のせいであったなんて…
全く、考えてもみませんでした。
子どもの頃から分かっていれば…
もっと早くから、対処していれば…
これほどまでに 長女が 苦しむことは なかったのに…
と、今更ながら 考えてしまいます。
「 子どもの頃は、自分の気持ちを 上手く人に伝えることが出来なかった。
今、やっと、自分の気持ちは こうなんだと、人に話せるようになった。」
「 子どもの頃は、何が起きているのか、さっぱり分からなかった。
どうして、みんなが 自分の事を悪く言うのか…分からなかった。」
これが、現在の、長女の言葉です。
いじめられる理由については、現在でも、
「 よくわからない…。」と、言っています。
アスペルガー故に、相手の気持ちや状況を考えず、
正直に思った事を口に出して言ってしまったり、
一方的に関わり、マイペースで 場の雰囲気も読み取れない為、
相手が困惑していても、延々と話し続けてしまったり…
おそらく、そんな理由から、不思議ちゃん…と呼ばれ、
段々と、いじめの対象になっていったのではないかと想像しています。
高校を卒業してからも、大学のサークル仲間に、いろいろ注意されて…
「 もう、訳が分からない!」
と、混乱し始めて…
入院をして、薬を服用するようになってしまったのでした。
アスペルガーの二次障碍…だと、理解していますが、
医師によっては、精神疾患だと診断する場合もあるので、
最近になって、発達障碍の検査を希望して 受けました。
結果は、今まで通り、アスペルガー症候群でしたが、
ADHDも少しあるとの事…
そして、IQの数値、特に言語理解の数値が、大きく低下しており、
精神機能全般が、7年前のアスペルガー診断当時(22歳)よりも
低下しているとの結果でした。
やはり、薬を大量に服用しているせいではないかと考えています。
薬は、必要だとは思いますが、なるべくなら飲ませたくない…
必要最低限での処方を望んでいるので、
今現在は、少しずつですが、量を減らしていく方向で、
担当医に お願いをしています。
薬がなくても、安定した生活ができるように…
長女に 寄り添って行きたいと思います。
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