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成人してからアスペルガー症候群と診断された娘。 全般的発達障碍+重度知的障碍の二男。 子ども達との生活は、山あり谷あり。 今日という日をしっかり生きて、明日に繋がるように 祈り続けたい・・・
2024/04月
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前記事に、今を生きる…と綴りましたが、

今を生きている二男に対して、

娘の場合は、過去に縛られて、

今を生きることが難しくなっているように思えます。



中学、高校と、陰湿ないじめにあい、

それでも、何とか頑張って、卒業はしたものの、

その頃に言われた同級生の言葉が、いまだに蘇って

頭から離れないのです。



嫌な思い出ばかりだった九州から、

東京に転居して、10年間暮らしました。


その間に、辛い過去の思い出が薄れて行くといいなと

思っておりましたが、

なかなかそうはいかず…



昨年3月に 再び、九州に戻った為、

ますます 嫌な体験が忘れられなくなって


街に出かけても、電車やバスに乗っても、


自分をいじめた同級生に出くわすのではないかと

不安になるようです。




多感な時期に いじめにあって、

受けた心の傷は、あまりにも大きく


人への不信感を生じて…


たとえ、家族や親子であっても、

全信頼を寄せる事が 難しい現状です。





相手に反論されると、

自分は 嫌われているのだと思い込み、

ものすごく落ち込んだり…


異なる意見を 家族が提案したりすると、

敵意をむき出しにして怒り、攻撃したり…。



落ち込む場合は、なんとか対処できるのですが、

攻撃性が出ている場合は、簡単には対処できず、

ただただ、娘の気持ちが治まるのを待つしかないので

とても疲れます。



ほとんどの場合、この時に 暴言が始まり、興奮して 

家を飛びだそうとするので、苦労するのですが…。



なんとか、薬を飲ませて、横になるように勧めて、

時間の経過と共に、娘の気持ちが落ち着くのを待ち続けます。




しばらくして、冷静さを取り戻した娘は、

先ほどまでの暴言はなかったかのように、ケロっとして、


「 さっきは、ごめんね。」

と、謝ります。



その変貌ぶりに、いつも呆れてしまうのですが…

後で尋ねてみると、自分の暴言は、はっきりと覚えていない様子…。



さんざん、私たちに暴言を吐いた事など、消えてしまうようなのです。



これでは、反省の余地もなく…


私たちだけが、毎回、いたたまれない気持ちを

抑えていかなければならないのです。




また、毎日のように

「 あの時、こう言われた。」

と、過ぎ去った事を思い出しては、突然に 話し始めます。



「 えっ? それ、いつの話? 」



毎回、娘に尋ねるのですが、

15年以上も前の事を、

まるで、昨日の事のように 話すのです。


過去の体験を思い出しては、次第に落ち込んで行き、涙ぐんだり…。



私たちにとっては、過ぎ去った遠い過去の話…

とっくに、解決している出来事なのに…


娘の記憶には、同級生や親戚や家族に言われた言葉だけが

鮮明に残っていて…


こんなにひどい事を言われたと、口にしては嘆くのです。



不思議なのは、言われた言葉は 一字一句覚えているのに、

その前後のやりとりは、全く覚えていない事です。



なぜ、そう言われたのか、

それなりの理由があり、

言葉のやりとりがあったはずなのに…


どのようなやりとりがあったのかは、

ほとんど覚えていないのです。



自分に対して 言われた言葉だけが、忘れられず、

頭の中で、何度も何度も繰り返され…


娘を苦しめているようなのです。




何を言われたかより、

なぜ 言われたのか を知る事の方が

問題が解決すると思うのですが、


相手に言われた言葉だけを気にして、

なぜ そう言われたのかは 気にしない…


その理由を探ろうとしないのです。




その事を 娘に告げると、


「 面倒くさい! 」 「 わかんない! 」  「 嫌だ! 」

と、怒るのです。



自分の言った言葉や行動を振り返ってみて

事の成り行きが 認識できれば、

同じミスを繰り返す事も減っていくのではないか…


過去の辛い体験も生かされて、

良い方向へと進展するのではないか…


自分の事を、前向きに対処できるようになれば、

過去に苦しむ事も減って、


少しは、楽になるのではないかと思えてなりません。





けれども…



心理士の検査では、


知的能力の低下、

学生時代の様々な体験による他者への不信や妄想、

家族のみで支えるには困難な衝動や、破壊的な行為が加わっているので、


カウンセリングにおいて、過去の辛い体験を見つめ直す事は、

妄想的な思考を促進しやすく、危険なのではないか…



むしろ、

日常生活において、家族や家族以外の方と、

信頼できる関係を 少しずつ構築していき、


時折つまづく事があっても、

それを乗り越える力を身につけていく時間を増やしていく事で、


過去に向きがちな思考の時間を 物理的に減らしていけるのではないか…



との、結果でしたので、

やはり、娘自身が 嫌がるような過去を見つめ直す事は、

しないほうが良いのでしょう。



いつまでも、過去に生きている娘を思うと、

今を生きることの難しさを感じます。




今を生きる…

言葉では 簡単に言えますが、娘にとっては、

とても 困難なことのようです。





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はじめまして
ツィッターで教えて頂きましたので、こちらともうひとつのブログ共に全部読ませて頂きました。
ものすごい大先輩の方で恐縮です。
私はまだ12才と9才の娘なので、娘たちのこれから先が全然わからず、どうしたものかなぁと悩む日々です。

お嬢様のこと、お辛いですね。
私も、20年ほど前まではお嬢様と同じように過去が突然現れて辛い時期が長かったのです。
私は一人暮らしをしたことがきっかけで、日常生活が立ち直っていきました。
今では滅多なことでは思い出しません。
忘れた方が幸せなことってあると思います。
私はある時期まで異常に記憶力が良すぎて、「忘れる」ことが難しかったので、今、次々に忘れていける自分が嬉しいです(笑)
なので、今の地点から生まれ直すくらいの気持ちで日々を暮らす方がお嬢様も楽になるかな…と思います。
原因を知っても出てしまった結果は変えられないので、今度は違う苦しみに囚われてしまうかもしれず、ちょっと危険かな…と思います。
爆発を自制できるようになるには現在が忙しいとそれで頭がいっぱいになるので有効でした。
何かを作る仕事とか、趣味でもあるといいかもしれないですね。
大先輩にとんちんかんなコメントでしたら申し訳ありません。
お気を悪くなさらず、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


ようまいママ 2015/04/01(Wed)00:29:25 編集
ようまいママ様 ♪
ようまいママさん、こんにちは。
温かいコメントをありがとうございました。
拙いblogにお越し下さり、どちらも全部読んで下さったとの事…
本当に嬉しく、感謝致します。
ありがとうございます。

ツイッターで、押し付けがましくしてしまい…
申し訳ありませんでした。m(_ _)m

娘の事…
ようまいママさんのおっしゃる通りですね。
事の原因が分かったところで、起きた事実は変わらないし、それによって、新たな苦しみが生まれる可能性は高いですものね。

生まれ変わったつもりで、気持ちを切り変える事ができるなら、随分と楽になるでしょうね。
現実が忙しいと、いろいろな事を忘れていく…
本当に その通りですね。(*^_^*)

「 嫌な事を忘れるために、絵を描いている…」
と、娘は いつも言っています。
なんとかしようと、頑張っている娘を
もっと、応援しないといけないですね。

ようまいママさんのお言葉で、私も、いろいろと
気付きをいただきました。
ありがとうございました。m(_ _)m

大先輩…なんて、とんでもないです!
年齢を重ねていても、まだまだ、母親として 未熟者です。
どうぞ、これからも よろしくお願い致します。
お返事が遅れて、申し訳ありませんでした。

とても、感謝しております。
ありがとうございました。m(_ _)m
akari 2015/04/03(Fri)12:04:27 編集
とんでもありません
押し付けがましいなんてことありません。
教えてくださって嬉しかったです。
私も美術高校、大学と7年間美術教育を受けたので、娘さんのことも仲間みたいに思えてしまいました。
私も同じような気持ちで絵を描いていました。
でも、自己表現ってやっぱり自分と向き合うから、過去から離れるのは難しかったのです。
そんな私のおすすめは料理です。1時間くらいでおかず3品とご飯と味噌汁を用意するとかの無理めな感じで没頭すると、出来上がった時の達成感が大きいです。
お嬢様はお料理されますか?
もし、あんまり経験がないのでしたら、献立が出来上がってるものを選んで、お母様とご一緒にやってみてはいかがでしょう?
掃除も結構効果的なんですよ。トイレとかお風呂とか狭い範囲を時間制限を設けて、やるべきことをリストして始めると、ゲームみたいに楽しめると思いますし、ゲームと違って現実世界が美しくなる〜♪ので気持ちがスッキリします。
家事系は、実際の世界を体感しやすいので、不得意なことを得意になるまでやるとか、自分鍛えになるんですよね。
自分の過去から逃れて、「いま」を生きるには、実際の体験を積み重ねることが大事だな、と、私は思います。
普通はそんなこと考えなくても「いま」を生きられるんですから、こればかりは経験しないとわからないと思い、再度コメントさせて頂きました。
お嬢様の楽しい毎日、願っています。




ようまいママ 2015/04/03(Fri)15:27:51 編集
ようまいママ様2 ♪♪
ようまいママさん!!(^o^)
再コメントを ありがとうございました。
私や娘のために、温かいお言葉を たくさん下さいまして…本当に ありがとうございます。m(_ _)m)

ようまいママさんも、絵を描かれるのですね。
なんだか、とても身近に思えて…嬉しくなってしまいました。(*^_^*)
娘のことを、とても理解していただいて…
ありがとうございます。

ようまいママさんにも、お辛い体験があったと知り、驚きましたが…それを乗り越えて来られたからこその お言葉なのですね。

自分の過去から逃れて、今を生きるには、実体験を積み重ねる事…

おっしゃる通りだなぁ〜と、共感、納得致しました。
料理も、家事も、ほとんどしない娘ですが
嫌いではないようなので、頑張って 誘って、娘と一緒に やってみようと思います。

本当に、いろいろと ありがとうございました。
感謝致します。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。







akari 2015/04/04(Sat)00:24:37 編集
プロフィール
HN:
akari
性別:
女性
自己紹介:
子ども三人の母です。
成人してからアスペルガー症候群と診断された娘と、全般的発達障碍+重度知的障碍の二男との暮らしは、山あり谷ありですが、楽しく暮らしています。

空を見上げて…☆ ( FC2ブログ )には、二男の記録を綴っています。

LITALICO(りたりこ)発達ナビのコラムに記事が掲載されています。

遊びにいらして下さいね。(*^_^*)
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