「 手術日が 2週間後になった・・・」
「 えっ??」
主人は、糖尿病を患っており、もう何年も薬を飲んでおりました。
入院して、血糖値の測定が始まったのですが、その数値が高いから、
このまま手術をすると、合併症を起こす可能性があるため、
2週間かけて、血糖値を下げてから 手術をするとの医師の判断でした。
突然の延期に、驚きましたが、娘の状態も良くなかったので、
私は、少し ホッとしたのでした。
娘は、相変わらず 夜も眠れず、不安定になっていて、
意識を失うのが怖い と言って、頓服を飲んでばかりでしたが、
家事をしようと 私が離れると、行かないで! と、言うので、
何もできずに、付きっきりの状態が続いておりました。
それでも、なんとか 二男を送迎バスに乗せて、
二男だけは、いつも通りの生活をしていたのでしたが・・・
その日・・・
二男の帰宅時間になり、私は いつものように
家の玄関前に到着した送迎バスから 降りてくる二男を
迎えに行こうとすると・・・
娘が、行かないで! と言って、引き止めるので・・・
でも、バスが来てるから 行ってくるね! と私は、
すがる娘を振り払って、玄関に向かったのでした。
「 行かないで〜〜! ああ〜〜っ!! 」
叫ぶ娘の声を背に、私は 二男を迎えに 玄関を出て、
送迎バスを見送ったのでした。
すると・・・
部屋にいたはずの娘が、裸足のまま、
私の横に立っていたのです。
私は驚いて、どうしたの? と、声をかけました。
「 家に帰りたいの・・・」
娘は、そう答えて、裸足のまま、門を出ようとするのです。
「 ここが 家でしょ? 何言ってるの? 」
家に帰ると言う娘を、私は、無理やりに家の中に押し込みました。
「 あなたは だあれ? 」
娘の言葉に、私は、動揺しましたが、以前にも、
娘の意識が ぼんやりしている時に この言葉を聞いた覚えがあったので、
一瞬の出来事だろうと、軽く考えておりました。
ところが・・・
「 あなたは、だあれ? 」
と、繰り返し 私に尋ねる娘の様子に、私は はじめて、
とんでもない事が起きているのかもしれない・・と、気づいたのでした。
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