新しい年を迎えて、もう10日が経ちました。
昨年は、拙いブログにお越し下さり、温かいコメントや応援クリックも、
たくさん頂戴し、本当にありがとうございました。
心から感謝しています。
本年も、不定期ですが綴っていきますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、主人は、肺腺ガン摘出手術を受けましたが、術後の経過も良く、
術後2日目には、歩行訓練が始まり、5日目に退院致しました。
あまりに早い退院で、主人も私たちも驚いたのですが、
それだけ順調である証拠で、ホッとしたのでした。
大学病院は、長くいられないと聞いてはいましたが、せめて、
抜糸が終わるまで入院できたらいいのに…と、内心 思ったものの
主治医は、甘やかさないように…と、私に念を押し、
主人には、間食はしないように、どんどん運動するように…と言い聞かせ、
ゆっくりとする暇もなく、バタバタと退院してしまいました。
主人の入院中は、毎日 見舞いに行き、娘の病院と主人の病院をハシゴして、
私の疲れも溜まっておりました。
朝、二男を施設のバスに乗せた後、娘の病院に行き、面会後に、
主人の大学病院に向かうのですが、タクシーを使っての往復は、
緊張の絶えない日々でした。
夕方、二男のバスが自宅に到着するまでに、主人と娘の面会と用事を済ませて
帰宅するのが日課でした。
夜は、二男と二人きりで、寂しい気持ちもありましたが、
毎日のように主人や娘からの電話があり、ゆっくり休める時間も
ありませんでした。
そんな中、入院中の娘は、入院生活の不安な状況が続き、
電話をかけては、私に不満や暴言を吐くようになりました。
突然、電話の向こうで怒り出し、私を責めたり、泣き出したり・・。
どこにもぶつける事のできない感情をあらわにして、興奮する事が多くなりました。
そして、その事が 娘にとって良くない状態を生み出すらしく、
そのうちに、電話も面会も禁止になってしまいました。
ひっきりなしにかかって来る娘の電話から 解放されて、
夜だけは、睡眠を取れる様になったのでしたが・・・
主人や、二男の面倒も見なくてはならず、相変わらず、忙しく
過ごしていたのでした。
主人が退院して、ホッとしたある日の深夜、家の電話が鳴りました。
なんとなく、胸騒ぎがして 受話器を取ると・・・
「 お母さん、ごめんなさい。娘さんが、トイレでタオルを首に巻いて・・・」
看護師の言葉に、私は、一瞬、娘が死んでしまったのかと、ドキリとしました。
「 さいわい、早く発見されたので、命に別状はありません・・・。
ですが、首に少し跡が残って・・・。」
「 命に別状はないのですね?」
私は、何度も看護師に問いかけていました。
「 大丈夫です。今は、落ち着いています。
念のため、監視カメラ付きの個室に移動してもよろしいでしょうか?」
深夜、娘は、個室に移動して監視される事になったのでした。
翌朝、主治医から電話を頂き、主人と共に、私は 娘に会いに行きました。
急遽、30分だけならと、面会が許されたのでした。
娘は、私たちの顔を見て、少し驚いた様子でしたが、
思ったよりも落ち着いていて、個室のベッドに座っておりました。
首についたという跡も、すでに分からないくらいになっていました。
私は、ホッとして、娘の顔を眺めていました。
娘は、昨夜の事には何も触れずに、なぜ 面会禁止なのに私たちが来たのか・・・
と、気になっているようでした。
すぐに、主治医がやって来て、娘に、
「 自分を傷つけるような事をしたら いけんよ!」
と、声をかけていましたが、娘は、あまり分かっていない様子でした。
自分のした事の大きさが、全く分かっていないような様子に、
主治医は、何度も、「 昨夜のような事はしてはいけんよ!」と、
娘に伝えておりました。
ほとんど 娘と話ができないまま、30分が過ぎてしまい、私たちは
追い出されるように、病院を後にしました。
事の重大さが分かっていないだけに、主治医も私たちも、
ただ、娘が こんな事を繰り返さないようにと願うばかりでした。
良かった・・・。
取り敢えず、元気なだけで良かった・・・。
私たちは、あっけらかんとした娘の様子に驚きましたが、
また、それほどにこだわっていない様子にも、ホッとしたのでした。
神様から頂いた大切な命。
生かされている事、生きている事、
その重要さを知り、守らなければならない。
命ある限り、その命に終わりが来るまで、
大切に大切に、大事に大事に生きて行きたい。
ご訪問、ありがとうございました。
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