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成人してからアスペルガー症候群と診断された娘。 全般的発達障碍+重度知的障碍の二男。 子ども達との生活は、山あり谷あり。 今日という日をしっかり生きて、明日に繋がるように 祈り続けたい・・・
2024/04月
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新しい年を迎えて、もう10日が経ちました。
昨年は、拙いブログにお越し下さり、温かいコメントや応援クリックも、
たくさん頂戴し、本当にありがとうございました。
心から感謝しています。
本年も、不定期ですが綴っていきますので、どうぞよろしくお願い致します。




さて、主人は、肺腺ガン摘出手術を受けましたが、術後の経過も良く、
術後2日目には、歩行訓練が始まり、5日目に退院致しました。

あまりに早い退院で、主人も私たちも驚いたのですが、
それだけ順調である証拠で、ホッとしたのでした。

大学病院は、長くいられないと聞いてはいましたが、せめて、
抜糸が終わるまで入院できたらいいのに…と、内心 思ったものの
主治医は、甘やかさないように…と、私に念を押し、
主人には、間食はしないように、どんどん運動するように…と言い聞かせ、
ゆっくりとする暇もなく、バタバタと退院してしまいました。


主人の入院中は、毎日 見舞いに行き、娘の病院と主人の病院をハシゴして、
私の疲れも溜まっておりました。

朝、二男を施設のバスに乗せた後、娘の病院に行き、面会後に、
主人の大学病院に向かうのですが、タクシーを使っての往復は、
緊張の絶えない日々でした。

夕方、二男のバスが自宅に到着するまでに、主人と娘の面会と用事を済ませて
帰宅するのが日課でした。

夜は、二男と二人きりで、寂しい気持ちもありましたが、
毎日のように主人や娘からの電話があり、ゆっくり休める時間も
ありませんでした。



そんな中、入院中の娘は、入院生活の不安な状況が続き、
電話をかけては、私に不満や暴言を吐くようになりました。

突然、電話の向こうで怒り出し、私を責めたり、泣き出したり・・。
どこにもぶつける事のできない感情をあらわにして、興奮する事が多くなりました。

そして、その事が 娘にとって良くない状態を生み出すらしく、
そのうちに、電話も面会も禁止になってしまいました。


ひっきりなしにかかって来る娘の電話から 解放されて、
夜だけは、睡眠を取れる様になったのでしたが・・・

主人や、二男の面倒も見なくてはならず、相変わらず、忙しく
過ごしていたのでした。


主人が退院して、ホッとしたある日の深夜、家の電話が鳴りました。
なんとなく、胸騒ぎがして 受話器を取ると・・・

「 お母さん、ごめんなさい。娘さんが、トイレでタオルを首に巻いて・・・」

看護師の言葉に、私は、一瞬、娘が死んでしまったのかと、ドキリとしました。


「 さいわい、早く発見されたので、命に別状はありません・・・。
ですが、首に少し跡が残って・・・。」

「 命に別状はないのですね?」

私は、何度も看護師に問いかけていました。


「 大丈夫です。今は、落ち着いています。
念のため、監視カメラ付きの個室に移動してもよろしいでしょうか?」

深夜、娘は、個室に移動して監視される事になったのでした。



翌朝、主治医から電話を頂き、主人と共に、私は 娘に会いに行きました。
急遽、30分だけならと、面会が許されたのでした。

娘は、私たちの顔を見て、少し驚いた様子でしたが、
思ったよりも落ち着いていて、個室のベッドに座っておりました。

首についたという跡も、すでに分からないくらいになっていました。
私は、ホッとして、娘の顔を眺めていました。


娘は、昨夜の事には何も触れずに、なぜ 面会禁止なのに私たちが来たのか・・・
と、気になっているようでした。

すぐに、主治医がやって来て、娘に、
「 自分を傷つけるような事をしたら いけんよ!」
と、声をかけていましたが、娘は、あまり分かっていない様子でした。

自分のした事の大きさが、全く分かっていないような様子に、
主治医は、何度も、「 昨夜のような事はしてはいけんよ!」と、
娘に伝えておりました。


ほとんど 娘と話ができないまま、30分が過ぎてしまい、私たちは
追い出されるように、病院を後にしました。

事の重大さが分かっていないだけに、主治医も私たちも、
ただ、娘が こんな事を繰り返さないようにと願うばかりでした。



良かった・・・。
取り敢えず、元気なだけで良かった・・・。
私たちは、あっけらかんとした娘の様子に驚きましたが、
また、それほどにこだわっていない様子にも、ホッとしたのでした。


神様から頂いた大切な命。
生かされている事、生きている事、
その重要さを知り、守らなければならない。
命ある限り、その命に終わりが来るまで、
大切に大切に、大事に大事に生きて行きたい。






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無題
その時のakariさんの心情を想うと・・。
かける言葉も見つかりません。
ただただ、akariさんも、そして娘さんのことも抱きしめたいというか・・。
本当に上手く言えなくてごめんなさい。

よかった。生きていてくれて本当によかった。

神様から頂いた大切な命。
生かされている事、生きている事、
その重要さを知り、守らなければならない。
命ある限り、その命に終わりが来るまで、
大切に大切に、大事に大事に生きて行きたい。

akariさんのこの言葉が、とても心に響きました。
本当にそうですね。
命ある限り、大切に大事に生きていきたいし、生きなければと思います。

でも生きていくって、本当に時に過酷で苦しく、自分で人生の幕を下ろしたくなってしまうこともあったりすること、意外と多いのかな・・なんて思います。
それでも、生きているからこそ、感じられる小さな幸せとか喜びとかもあるわけで。
生きているからこそ、大切な人との出会いもあるわけで。

誰もがこの世に生まれてくる意味があったから、神様は生を与えてこの世に送り出してくれたと思います。
いつか、神様の元に誰もが帰るその日まで、小さな幸せを感じながら、出会いに感謝をしながら、背伸びをせず、人と比べず、あるがままに。
各駅停車でゆっくり歩いていけたらいいですね。

ご両親、ご家族の深い愛情が娘さんの心の奥深いところに確実に届いていることは間違いなく、その愛情が必ず娘さんの快復に繋がっていく、繋がっていると、私は信じています。

どうかお身体をお大事に。
娘さんにもakariさんにも、心からyellを送らせて頂きます。

ままあるめりあ 2016/01/16(Sat)05:54:34 編集
プラハ様 ♪
温かいコメントをありがとうございました。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。

「幸せになるために生まれてきたんですもの。
社会に必要だから生まれてきたんですもの。」

プラハさんのおっしゃる通りですね。
娘が 、自分が生まれて来た意味を知り、
自分の命や、生きる事の大切さを深く覚えて、
力強く生きて欲しいと、願っています。

今はまだ、そう思えないのかも知れませんが、
いつかきっと、自分を大切に思える日がやって来ると信じています。

お陰様で、現在は 落ち着いて過ごせるようになってきました。
安定が続けば、退院も近いのでは・・・と、思います。
たくさんの方に見守られ、祈られている事・・
本当に感謝しています。
どうぞ、引き続き、私たち家族を見守って下さいますよう、よろしくお願い致します。
心温まるコメントをありがとうございました。

akari 2016/01/18(Mon)20:14:17 編集
ままあるめりあ様 ♪
ままあるめりあさん、温かいコメントをありがとうございました。
深く深く、心に沁み入りました。
いつも、ありがとうございます。

「生きていくって、時に過酷で苦しく、自分で人生の幕を下ろしたくなってしまうこともあったりすること、意外と多いのかな・・・」

本当に、生きる事は過酷で、苦しい事のほうが多いですよね。
娘の人生もそうですが、この私も、苦しい事のほうが ずっと多い気がします。(笑)

神様、いつまで続くのですか〜?
いつになったら、楽になるのですか〜??
毎日、そう叫びながら過ごしています。(笑)

でも、生きているからこそ、感じられる小さな幸せや喜びも、大切な人との出会いもあるのですよね。

「神様の元に帰るその日まで、小さな幸せや出会いに感謝して、あるがままに、ゆっくり歩く」
ままあるめりあさんの深く優しいお言葉に、とても慰められました。
ありがとうございます。

ままあるめりあさんに出会えたこと、とても感謝しています。
いつも、真っ先に駆けつけて下さって、温かい励ましを下さり、本当にありがとうございます。

これからも、私たち家族を見守って下さいね。
どうぞよろしくお願い致します。




akari 2016/01/18(Mon)20:45:30 編集
プロフィール
HN:
akari
性別:
女性
自己紹介:
子ども三人の母です。
成人してからアスペルガー症候群と診断された娘と、全般的発達障碍+重度知的障碍の二男との暮らしは、山あり谷ありですが、楽しく暮らしています。

空を見上げて…☆ ( FC2ブログ )には、二男の記録を綴っています。

LITALICO(りたりこ)発達ナビのコラムに記事が掲載されています。

遊びにいらして下さいね。(*^_^*)
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