「 お母さんが、上手く誘導してくれたから 戻ってこれたんだよ。」
娘は、昨夜の事を話してくれました。
「 えっ? 覚えているの?」
「 うん。ところどころ、覚えている…。
自分が誰だか分からなくなって…
自分の名前も家族も、分からなかったから、
それで、ノートに書いて!って、言ったんだよ。」
「 へぇ〜。そうだったんだぁ。」
言われてみれば、別人格のはずなのに、
娘自身の私物が入っているボックスを開けていたり、
自分の名前を嫌いだと言って、顔をしかめたりするので、
不思議だなぁと、思ったりしていたのでした。
別人格だと思って、ひたすら 私が 対峙していたのは
娘自身だったのかも知れない…と、思えてきたのでした。
多重人格になったら、どう対応したらいいのか、
いろいろと想像しては 不安に思っていたので、
ぼんやりと昨夜の事を覚えていると話す娘の言葉に、
私は、少し、ホッとしたのでした。
すぐに、病院に行き、外来受診をしました。
主治医に、別人格の話をすると…
「 記憶があるので、真性の解離性人格障害ではないでしょう…。
自分を認識出来ない状態になって、混乱したのではないか…
解離ではあるけれども、多重人格とは違うでしょう…。」
との事でした。
私は、医師の言葉を聞いて、安心したのでした。
ところが・・・
次の日も、その次の日も、娘は 再び、解離症状が出て…
同じようになったのでした。
「 あなたは、だあれ? ここは、何処?」
同じ質問を繰り返し、家から出て行こうとする娘に、
私は、ひとりで 対応する事に 限界を感じていたのでした。
たまたま、4連休中の出来事でした。
対応に困り果てた私は、何度も、主治医の大学病院の救急外来に
娘を連れて行き、受診しました。
「 お父さんのガン手術に対しての不安から来ている症状なので、
手術が終わるまでは、繰り返し、続くでしょう…」
との診断でした。
このままでは、私ひとりでは対応も難しく、二男の世話もあるし、
主人の手術も迫っているので、できる事なら、娘を入院させたいと、
伝えましたが、休日の入院は出来ないとの事で、
連休明けまで待つように指示されました。
何度も解離を繰り返す娘に、なんとか対応をして…
連休明けに 主治医の外来を受診しました。
しかし、娘は 退院したばかりなので、同じ大学病院では再入院出来ない…
その代わり、別の病院を紹介します…と言われ…
すぐに、別の病院に入院出来るように手続きをして下さったのでした。
そして・・・
娘は、精神科の専門病院に入院したのでした。
主人の手術日まで、あと5日…
私は、ようやく、ホッとして、眠りにつく事が出来たのでした。
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